【独占公開】アルワン・ル・ブリコ氏が語るブランドの原点

自然の美しさと、フランスが誇るクラフトマンシップの融合。
タイムレスでありながら、現代のライフスタイルに寄り添うカジュアルなデザインで、日常に特別な彩りを添えるバッグブランド「Erwan L(アルワンエル)」。


その世界観の源泉であるデザイナー、アルワン・ル・ブリコ氏。


長年インテリアとテキスタイルの世界でキャリアを積んだ彼が、自身のルーツである故郷・ブルターニュ地方の豊かな自然に立ち返り、インスピレーションを得て立ち上げたのがErwan Lです。


今回は、ブランドの背景にある彼の哲学やものづくりへの想いを、本人の言葉で語っていただいた貴重なインタビュー映像を、当ブログをご覧の皆様に独占で公開いたします。

デザイナーが大切にする価値観、そして製品一つひとつに込められたストーリーをぜひ感じてください。

 

 

デザイナー インタビュー全文

 

Q. 自己紹介をお願い出来ますか?

A. アルワン・ル・ブリコ Erwan.Le Boulicaut です。 フランス西部のブルターニュ地方出身で28年前にパリに移住して、インテリア、テキスタイル関係のブランドのアートディレクターやバイヤーなど、今までたくさんの仕事をしてきました。 これまで主に室内装飾の世界に関わってきましたが、ファッションやアクセサリーにも惹かれるようになり、「自然」をテーマにしたファッションブランドの立ち上げを決意しました。

Q. ブランドのビジョンを教えてください。

A. 私が目指しているのは、自然とフランスのクラフトマンシップの融合です。 特に職人エマニュエルとの共創は、私に大きな刺激を与えてくれています。 私の作るものは常に「クラフトマンシップ」の「技術」と「魂」を感じられるものでありたいと思っています。

かつてはアジアの素晴らしい職人たちと多くの仕事をしてきましたが、ある出来事をきっかけに、ルーツであるフランスへ戻る決意をしました。 そして、ブルターニュの自然から新たな創作のインスピレーションを得て自然の要素を盛り込んだ作品作りにつながっているんです。

私の大好きな色はグリーンです。私自身を形成し、モチベーションを高めてくれる色。 花や庭、そして自然の豊かさが、私の創作の原動力です。 現在手がけているブランド、特に『Erwan L』は、自然からのインスピレーションと、真のクラフトマンシップが融合したブランドでありたいと願っています。


Q. ブランドコンセプトや特徴について教えてください。

A. コンセプトは、私たちが身につけたくなる、身につける事を誇りに思える、カジュアルでありながら実用的な小物たちです。 どこにでも持ち運べ、バッグの中に畳んで入れられて、買い物時にすぐに取りだせる。 使いやすく、そして常に生活のインタラクションに寄り添うものでなければならないものです。


Q. デザインのインスピレーションはどこから得ていますか?

A. デザインのインスピレーションはとても大切。素材によって引き立てられるとってもシンプルなフォルムです。 『Erwan L』では、リヨン近郊で織られたジャカード織の生地を使用しています。 長年、信頼し一緒に仕事をしてきた職人が手がけたナチュラルな色合いの生地は、私が愛する自然の美しさをそのまま反映しています。 また、デザインのキーワードは「カジュアル」。 どんなシーンにも馴染み、簡単に洗え、日常で活躍するアイテムを目指しています。 シンプルなフォルムですが自然の花や森からインスピレーションを受けた最高の風合いです。


Q. デザイナーとして大切にしている事とは?

A. 私はフランスのものづくりに誇を持っており、すべての製品をフランス国内で生産しています。 私たちのチームは伝統ある技術を受け継ぎ、高い耐久性とメンテナンス性を備えた製品づくりをしています。 私がデザインする上で最も大切にしているのは、長く愛されるモノをつくること。 時間をかけて育てるように使っていける、そんな商品を届けたいと思っています。


Q. このブランドを通して、どの様なメッセージを伝えたいですか?

A. 私と同じように、自然を通じて人生の喜びを再発見してほしいですね。 今のこの少し困難な世界には、そうした「喜び」や「自然とのつながり」が足りていないと感じています。 だからこそ私は、自然と響き合う美しさや心の豊かさをブランドに込めて、世界へと届けていきたいと思っています。